ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Dylan Carlson 「Conquistador」

D

2018年発表のソロデビュー作。 EarthのギタリストかつEarthの発起人でもあるドローン・ドゥームマスターのDylan Carlsonによるソロデビュー作。EarthといえばSub Popから出された3曲70分というEarth 2に代表されるような強烈で重苦しい重低音のノイズがひた…

羊文学 「オレンジチョコレートハウスまでの道のり」

H

女性ボーカルのスリーピースバンドによる2018年発表の2枚目のEP。 前作の雰囲気とは異なる雰囲気を纏った今作。前作よりも落ち着き、儚げなボーカルとメロディに磨きがかかっている独自の雰囲気を持っている。「ブレーメン」ではふわりと柔らかく包み込むよ…

マグダラ呪念 「人外奇譚」

M

2018年発表の10年ぶりの3rdアルバム。 日本のドゥームバンドである彼女らの10年ぶりの新作はサバスのようなヘヴィなサウンドをより重く遅くし、それにノロノロとおどろおどろしい和のメロディがついている。一見人間椅子かのような表現であるが、人間椅子は…

SWARRRM 「こわれはじめる」

S

2018年発表の5thアルバム。 神戸出身のグラインドコア、激情ハードコアバンドの4年ぶりのアルバムである。様々なアンダーグラウンドシーンのバンドとスプリットを出してきた彼らの最新作は、強烈な怒涛のブラストビートや生々しい音で録音されたギターの上に…

killie 「犯罪者が犯した罪の再審始まる」

K

2018年発表、日本のアンダーグラウンドシーンで活動する激情ハードコアバンドの編集盤。 活動10年を迎えた彼らの、今まで小口発表してきて廃盤となった楽曲を再レコーディングし、未発表曲も含めたディスコグラフィーを兼ねたようなアルバムとなっている。激…

Melvins 「Pinkus Abortion Technician」

M

Alternative・Sludgeの大御所であるMelvinsの1年ぶりとなるアルバム。 彼ら特有の悪ふざけと癖の強さを随所にちりばめている。何よりもベースがButthole Surfersのジェフ・ピンカスとRedd Krossのスティーブン・マクドナルドというツインベース体制によるア…

Earthless 「Black Heaven」

E

カリフォルニアのサンディエゴのスリーピースバンドである彼らの5年ぶりとなる4枚目のフルアルバム。 インストバンドとしてよく知られている彼らであるが今作では収録されている6曲のうち4曲でギタリストであるIsaiah Mitchell がボーカルを担当している。強…

Sleep 「The Sciences」

S

2018年の初っ端に初来日を果たし、地下に潜るドゥーム・ストーナーファンを狂喜乱舞させた大御所Sleepが最後の作品となっていたDopesmoker以来となる15年ぶり(完全な新作としては19年ぶり)となる復活作。アルバムの公開日は世界マリファナデーでもある4月20…

Teenage Wrist 「Chrome Neon Jesus」

T

2018年発表のLA出身のスリーピースバンドによるデビューアルバム。 90年代の様々なオルタナ・グランジ界隈やハードコア系統からの影響が感じられる。シューゲイザーのように轟音かつファジーなギターサウンドとダイナミックなドラム、そしてグランジのように…

THE BACK HORN 「情景泥棒」

B

2018年発表のインディーズ期以来となるミニアルバム。 不気味なジャケットとは打って変わってオープニングを飾る「Running Away」はマリンバの音がうまくハマっており、ベースを軸としながら疾走感のあるメロディが駆け抜けていく。「儚き獣たち」ではイント…

SECRETS「SECRETS」

S

2010年結成、カリフォルニア州サンディエゴ出身のポストハードコアバンドによる通算4枚目のフルアルバム。 スクリーム担当のボーカルとクリーン担当のボーカルがおり、今まで同様メリハリがはっきりとついているバンドという印象である。更に今作ではシンガ…

2017年の個人的に良かったアルバム 20

20. Full of Hell 19. Ex Eye 18. Julian Baker 17. tricot 16. ENDON 15. Mutuid Man 14. Storm of Void 13. Nepenthes 12. Phoebe Bridgers 11. Queens of the Stone Age 10. The National 9. Amenra 8. Godflesh 7. Gary Numan 「Savage」 6. Boris 「Dea…

Nepenthes 「Confusion」

N

日本のドゥームメタルバンドによる2017年発表の2枚目のアルバム。 元Church of MiseryのボーカルであるNegishiが中心となって率いるスーパードゥームメタルバンドである。ズッシリとした重たさのあるブルージーなリフやハードロックのようなリフなど重量級な…

Code Orange 「Forever」

C

2008年結成、アメリカのメタリックなハードコアバンドによる2017年発表の3枚目のアルバム。 ただのハードコアではなく、ドゥームやスラッジ的な遅さも取り入れているのが特徴的である。またズンズンと低い重量のあるブリッジミュートのリフが凄まじい。走っ…

Full of Hell 「Trumpeting Ecstasy」

F

ノイズやスラッジをも内包しているアメリカのグラインドコアバンドの2017年発表の3作目。 MerzbowやThe Bodyともコラボレーション作を発表している彼らであるためノイズ要素、実験要素が強めなのではないかと思うところがあるが、今作ではグラインドコアの爆…

Glassjaw 「Material Control」

G

NYのロングアイランド出身で1993年から活動しているポストハードコアバンドによる15年ぶりの3枚目のアルバム。 直前でのリークがなければサプライズ発売となった今作は全曲でTDEPのドラマーがドラムを叩いている。ポストハードコアと言われてはいるがカオス…

Spotlights 「Seismic」

S

ニューヨークの夫婦による2017年発表のアルバム。 Mogwaiの如く分厚い音の壁を構築しているような感じである。ただうねるような低音のギターやアグレッシブなドラムからポストメタルのような雰囲気が感じられる。ただボーカルはIsisなどと違って普通の歌声で…

Amenra 「Mass VI」

A

1999年結成、ベルギーのコルトレイク産激情系ポストメタルバンドの6枚目のアルバム。 Isisのアーロン・ターナーはポストメタルを「thinking man's metal」と形容したがまさしく今作は思考する人間のメタルである。ひたすら真っ暗闇で前が見えないような音と…

Veil Of Maya 「False Idol」

V

イリノイ出身の4人組による2年ぶりの6作目。 低音で激しくかつ複雑なリフと構成が特徴であるDjentシーンで活躍するVoMであるが今作でも健在である。短い導入部を終えて初っ端の3曲から激しく複雑なリフで畳み掛ける。その激しさの一方でクリーンボイスではPe…

米津玄師 「Bootleg」

Y

2017年発表の4枚目のアルバム。 タイアップ曲などで先に発表されていた曲が多く寄せ集め感が出て散らかったような印象かと思いきやそんなことはなく一つ一つが存在感を発揮しつつも一つの大きな流れとしてまとまりのあるアルバムとなっている。「海賊版」と…

Beck 「Colors」

B

2017年発表の13枚目のアルバム。 Beckもまた昨今の流行であるダンスポップ的アルバムを制作したようである。全体的に様々な楽器で音を隙間なく詰め込んだ印象があるものの、爽やかで鬱陶しさはない。しかしただのダンスポップのアルバムではなくいろいろな要…

If Anything Happens To The Cat 「Mangata」

I

ベルギー産ポストロックバンドによる2017年発表の2枚目のアルバム。 アンビエントやAmerican Footballのようなエモ的要素を含んでいるポストロックバンドである。オープニングの「Lakesides, Endless」は悲しげなアルペジオが主体となって浮遊感のある幕開け…

Joy Opposites 「Find Hell」

J

2017年発表の2枚目。 日本のオルタナシーンで活躍する彼らの今作はホステスからのリリースである。激しくもありつつも全体的に洗練されシンプルでありながら奥深さがある。初っ端の「Blond Dogs」から悲しげなアルペジオと熱量を感じるリフのイントロで惹き…

Celeste 「Infidèle(s)」

C

フランスのリヨン出身のダークハードコアバンドによる2017年発表の6枚目のアルバム。 ダークハードコアってなんだって感じであるがとりあえずダークな世界観のハードコアらしい。とにかくひたすら叫び続けるのであるがハードコア特有の破壊しながらの疾走感…

Converge 「The Dusk In Us」

C

アメリカボストンにて1990年結成、マスコアの雄であるConvergeの2017年発表の9枚目のアルバム。 日本ではカオティックハードコアといった方が馴染みが深いであろう彼らの今作も激しく暴れまわっている。巧みに緩急を使い分け、変拍子を変拍子と思わせないよ…

Gary Numan 「Savage (Songs from a Broken World)」

G

シンセポップのパイオニアであるGary Numanの約4年ぶり22作目のアルバム。 NINやマリリンマンソンなどのインダストリアル勢に影響を与えたGary Numanの新作は、アルバムのジャケットでも表現しているように荒廃した世界、温暖化によって荒廃し砂漠化した不毛…

Weezer 「Pacific Daydreams」

W

前作から1年ぶりの11枚目のアルバム。 前作では初期のアルバムのような荒々しくもあるがポップな要素を散りばめたアルバムであった。大方Weezerといえば初期のブルーアルバムやグリーンアルバムのような荒々しく豪華なイメージは一切ない音楽をイメージする…

Kartikeya 「Samundra」

K

南インドの古典音楽カルナータカをベースにしたプログレッシブメタルのKARTIKEYAによる5部作の1作目。 Djentのようなザクザクとした低音の刻みや激しく歪んだギターの洋風なサウンドに合わせて何の楽器の音かさっぱりわからないがエスニックな音色の美しいサ…

The Dillinger Escape Plan 「Dissociation」

D

Convergeとともにハードコアシーンの雄である1997年結成のTDEPの6作目。今作を最後に解散が決定している。 おどろおどろしいメロディとギターリフに塗れている。初っ端から「Limerent Death」で人力の限界に挑むかのような騒々しさと展開の複雑さの運動会が…

8otto 「Dawn On」

8

日本の4人組、ドラムがメインボーカルを務める8ottoの6年ぶり2017年発表の5枚目のフルアルバム。 アジカンの後藤正文が全面プロデュースの今作。UK、US、Jロックの要素やインディ、オルタナ、ファンクなど様々な国の音楽やジャンルの影響を伺えるアルバムで…