ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Cloud Nothings 「Life Without Sound」

オハイオの4人組の2017年発表の4作目のアルバム。

 

 切ないイントロの「Up to the Surface」で幕を開ける。琴線を震わせるエモい声でアルバムのスタートを決める。「Modern Act」は軽快なメロディとサウンド、そして沈痛で悲痛な、だけど背中を押してくれるような歌詞は「Stay Useless」に通じるようなまさしくクラナシといった感じの曲である。一方でWeezerのようなパワーポップっぽさをクラナシ流にした「Internal World」といった曲もある。寂寞として思わずグッとくるメロディから思わず拳を上げたくなるエモーショナルなメロディまである。シャウト気味のボーカルもエモーショナルでノイジーなギターと合致している。ジャケットの海のように楽曲たちはおおらかで爽やかに駆け抜けていくけどその一方でその大きさの裏にある寂しさや悲しさも同時に思い起こさせる1枚。これをエモいと言わずして何をエモいと言うのか。エモいという言葉がしっくりくることこの上ないアルバム。

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8.5/10.0