ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Nothing But Thieves 「Broken Machine」

イギリス出身5人組の2017年発表の2作目のアルバム。

 

タイトなドラムとベース、荘厳なメロディを朗々と歌い上げるオープニングの「I Was Just a Kid」で幕を開ける。「Amsterdam」ではエモーショナルに力強く歌っている。表題曲の「Broken Machine」は最初はベースとドラムがメインで、徐々に音が増えていくエレクトロな楽曲である。また「Sorry」や「Soda」のように歌声をしっかり聴かせてくる曲もある。「I'm Not Made By Design」では売りの一つであるファルセットをこれでもかと堪能でき、それに応えるかの如くエモーショナルなギターソロが印象に残る楽曲となっている。リフを中心とした楽曲は少ないようだが「Get Better」ではロックなリフを聴かせてくれる。コーラスのかかった煌びやかなギターサウンドとMuseのような荘厳で緩急がついてサビで爆発する曲の展開、そして力強くかつどこか寂しげな優しい歌声が押し寄せてくる。キーボードやアコギなどを使い広がりのある空間を作り出している。激しい演奏ではないが熱量のある。アコギで聴かせる曲から踊れる曲まであり、緩急とバリエーションに富んだアルバムとなってる。

f:id:tortillarhcp:20170910203153j:image

7.9/10.0