ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Foo Fighters 「Concrete and Gold」

キーボードのラミ・ジャフィーが正式メンバーとして加入しておよそ3年ぶり、通算9作目となるアルバム。

 

ロック界の良心ことデイヴ・グロールが率いるFoo Fightersの新譜。オープナーの「T-Shirt」でゆったりと幕を開ける今作。すぐさま先行リリースされていた「Run」が始まり一気に逞しく聴き手のハートを掴みにかかってくる。シャウトしながら歌うデイヴの声は勇ましく、走り出すきっかけ、物事を始めるきっかけになるような気がしてくる。また「The Sky Is A Neighborhood」はミドルテンポでコーラスの声が印象的で、シンプルな構成のエモーショナルな曲である。「La Dee Da」は遅めのテンポの部分と推進力に溢れたパンキッシュな部分とがある。パンキッシュな部分はFFらしさを感じられる。また「Sunday Rain」ではポール・マッカートニーがドラムを叩いており、リードボーカルはテイラー・ホーキンズが歌うロックンロールな楽曲である。また「The Line」は朗らかなメロディで『涙で溢れていてもいつか乾くんだ』と力強いメッセージが伝わってくる。そしてクローザーの表題曲の「Concrete and Gold」は巷でPink FloydThe Beatlesのサージェント〜〜のようだと言われているように荘厳でしかもFFらしくラウドな楽曲になっている。Wasting Lightなどのような推進力に富んだアルバムではないけれどもミドルテンポで確実にメッセージを聴き手に訴えかけてくるアルバムである。特に「The Line」の『《俺たちは命がけで戦う/だって今度こそ/すべてが危険にさらされているから》(“The Line”訳詞)(ロッキンオンより)』といった歌詞からも現状を憂う様子が感じられる。「T-Shirt」では『王様になんかなりたくない。ラヴソングを歌っていたいんだ』とデイヴの心情を吐露しているような、バンドマンであり続ける決意ともとれるような歌詞である。聴けば聴くほど厚みと円熟味があることがわかる、FFの決意を感じられるアルバムである。

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8.4/10.0