ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Periphery 「Juggernaut:Alpha」

2015年発表の3rdアルバム群。AlphaとOmegaの二部作となっている。Alphaが3枚目のアルバムとなっている。

 

1曲目の「A Black Minute」からなんだこれは度肝を抜く展開。まさかのDjentの成分が皆無の普通の楽曲。しかしそんな心配とは裏腹に2曲目の「MK Ultra」では重低音の複雑なリフが暴れまくる曲となっており、しかも曲の後半は謎の展開をみせ次の曲へと繋がる。表題曲の「Alpha」は変拍子の上に覚えやすいメロディを乗っけた変態じみた曲である。しかもコンパクトな曲なのに2部構成にしている点などプログレ的要素も踏まえているようである。「22 Faces」の複雑な刻むリフと走り回るギターはいかにもといった感じがある。全体的にはエモ寄りのキャッチャーなメロディが多い。しかしわけのわからない変拍子と複雑な刻むリフは健在である。アルバムを通して凡そ40分とコンパクトにまとまっているため、沢山楽曲を詰め込んでいるから聴いていると疲れたり飽きるといったようなことは少ない。エモを消化しきれてないような中途半端な印象がある。Periphery Ⅲへの過渡期的アルバム。

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6.9/10.0