ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

The Tidal Sleep 「Be Water」

ドイツのマンハイムを拠点として活動しているポストハードコアバンドの4作目のアルバム。

 

歪みとクリーントーンの緩急や残響音に轟音系ポストロックやシューゲーザーに通ずるものを感じる。更に厚みのあるギターサウンドと怒涛のトレモロパッキングとどこか物悲しげで空間系のサウンドの単音が突き刺さるギターからも影響が伺える。叫び続けるボーカルはポストハードコアよりも激情系に近いものがあるほど攻撃的なボーカルである。また「Sogas」では攻撃的になっておらず、サビで爆発力をみせる展開からエモ直系の影響下にあることがわかる。クローザーの「Footsteps」ではポエトリーディングのような男性の語りと女性の語りがあり、そこから一気に激情系へ持っていく力技を披露している。さらに終盤はMogwaiのような壮大な轟音サウンドで幕を閉じる。このように激情系ポストハードコアではあるが様々なジャンルを吸収している。

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7.5/10.0