ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Weezer 「Pacific Daydreams」

前作から1年ぶりの11枚目のアルバム。

 

前作では初期のアルバムのような荒々しくもあるがポップな要素を散りばめたアルバムであった。大方Weezerといえば初期のブルーアルバムやグリーンアルバムのような荒々しく豪華なイメージは一切ない音楽をイメージすると思われる。その点今作はメロディはそういったポップさがあり前作を踏襲している。一方サウンド面では全体的に洗練されており、荒々しさはない。今作はEd Sheeranのような豊かで煌びやかなサウンドが主体となっているようなアルバムとなっている。全体的にギターの歪みにトゲトゲしさがなく、過剰なコーラスやエフェクト目立っている気がする。その所為でWeezerのイメージの泣き虫ギターポップなアルバムではなく、オシャレなポップアルバムになっている。特に「Happy Hour」ではベースもただパンクのようにひたすら弾くベースではなくなりリズムからオシャレなベースになっている。どちらかといえばただのポップアルバムなのだが、「Weekend Woman」はうまくバランスが取れていると思う。どこかPet Soundsっぽい感じもある今作は、今現在の流行に対するWeezerなりのアルバムのかもしれない。

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7.1/10.0