ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

SECRETS「SECRETS」

2010年結成、カリフォルニア州サンディエゴ出身のポストハードコアバンドによる通算4枚目のフルアルバム。

 

スクリーム担当のボーカルとクリーン担当のボーカルがおり、今まで同様メリハリがはっきりとついているバンドという印象である。更に今作ではシンガロングができるようなパートが目立つ「Fourteen」や「Last Time」、また壮大なイントロから急発進しつつもポップスのような美しいメロディとスクリームの絡みが印象的な「Incredible」などメロディに重点がおかれている感じがある。その一方でくどくない程度のブレイクダウンやヘヴィなギターリフとサウンドといったように重さがアルバムに締まりを出している。特に中盤の「Five Years」は重さに重点がおかれている楽曲である。それでもメロディはしっかりとあるので、メタルコア系が苦手な人でも手を出しやすいと思う。また「Mouth Breather」ではDjentのような複雑なリフが途中見られる。その直後の疾走感溢れるイントロから始まる「Lost Cause」では今までの重さが嘘のような軽やかさでスクリームパートすらも美しいポップパンクとなっている。ポストハードコアの無骨なシンプルさも残しつつも重さと軽快さがある。

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7.5/10.0