ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Melvins 「Pinkus Abortion Technician」

Alternative・Sludgeの大御所であるMelvinsの1年ぶりとなるアルバム。

 

彼ら特有の悪ふざけと癖の強さを随所にちりばめている。何よりもベースがButthole Surfersのジェフ・ピンカスとRedd Krossのスティーブン・マクドナルドというツインベース体制によるアルバムとなっている。今作はオリジナル曲が5曲とカバーが3曲収録されている。アルバムのオープニングを飾るのはButthole Surfersの「Moving to Florida」とJames Gangの「Stop」のメドレー曲、「Stop Moving to Florida」で強烈に幕を開ける。また、8分近くある「Don't Forget To Breathe」は遅めのテンポで怪しげに反復していく、気味の悪いコーラスが癖になる曲である。また、The Beatlesの代表曲である「I Want to Hold Your Hand」をMelvins流の癖の強いアレンジを加えた轟音が効いている楽曲となっている。アルバムのエンディングはButthole Surfersの「Grave Yard」で幕を閉じる。全体的に変態気味の楽曲が並んでおり、わずか38分なのにカロリーがとても高いアルバム。

「melvins pinkus」の画像検索結果

7.5/10.0