ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

チャットモンチー 「誕生」

現在の日本を代表するガールズバンドといっても過言ではないほど有名なチャットモンチーの最後のアルバム。

 

二人体制になってエレクトロニカに重きを置いたアルバムとなっている。『たったさっきから3000年までの話』では未来への期待、不安などを歌っている。途中の疾走感はまるで未来へタイムスリップしているかのようなサウンドである。またDJみそしるとMCごはんとの共演である『クッキング・ララ』というようなHip-Hopの要素を加えるなど新しい試みもみられる。『やさしさ』を思い起こさせる「ダメダメ」「雨」という歌詞が入っている高橋久美子作詞の『砂鉄』はそれまでのチャットモンチーの歴史を感じさせる。名曲である『恋の煙』をベボベ小出祐介と歌った同期Verでは褪せることのない、どのようにアレンジしても変わらない新しくもあり、変わらずもあることを示している。『たったさっきから3000年までの話』では未来を歌っているが、アルバム全体では高橋久美子の歌詞提供や橋本絵莉子の息子がコーラス参加などチャットモンチーの過去、現在、未来を総括しているアルバムでもあるのかもしれない。たくさんの思い出をありがとう、さようならチャットモンチー

f:id:tortillarhcp:20180730221649p:plain

7.2/10.0