ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

The Fever 333 「Made an America」

ヴォーカル、ギター、ドラムという編成で2017年に結成されたバンドによる2018年発表のデビューEP。

 

フロントマンであるJason Aalon Butlerは、2017年に解散したLETLIVE.というポスト・ハードコア・バンドのヴォーカル、NORMA JEANの初代ヴォーカリストによるバンド THE CHARIOTの元ギタリストであるStephen Harrisonと、テクニカルなポスト・ロック・バンド NIGHT VERSESでも活躍するドラマー、Aric Improtaによるスーパーグループでもある。2018年のフジロックにおいて激しいパフォーマンスとパンツ一丁で演奏する姿で心を奪われた人も多いであろう。

 

RATMを彷彿とさせる攻撃的で切り裂くようなヴォーカル幕を開ける表題曲『Made an America』で幕を開ける。ただのラップロックというだけでなく、観客も一緒に歌えそうなサビや頭を振りまくれる低偏差値ブレイクダウンなどかなり凝った楽曲である。『We're Coming In』ではひたすら「Motherfucker」と叫び続けるかなりライブでは暴れる曲になりそうである。全体的に叫び、激しい印象であるが、『Soul'd Me Out』などで時折見せる美しいメロディーに心を奪われる。RATMなどのようにただ怒りをぶつけるだけでなく、計算された美しさとテクニカルさ、キャッチーさがある。

「the fever 333」の画像検索結果

8.7/10.0