ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

tricot 「3」

顔面朝勃ち女(詳しくは中島イッキュウのツイート)がメンバーにいるtricotの2017年発表の3作目。

 

スネアが力強いイントロで推進力を持って始まる「Tokyo Vampire Hotel」で幕を開ける。変拍子を多用しているもののメロディはポップで「WABI-SABI」ではエモーショナルなメロディと歌声が印象的である。「よそいき」ではボーカルを代わる代わるやっているようである。そしてNirvanaの「Lithium」のような歌詞の無いポップなサビが印象的な曲である。またどこかチャットモンチーのような雰囲気を纏った「スキマ」といった儚さが漂う曲や「ポークジンジャー」といった言葉遊びの曲もある。あからさまな変拍子は以前よりは抑え気味ではあるが「18,19」のように一聴しただけでは把握しきれないほどのかなり複雑な曲や「南無」のようになんだか頭がおかしくなりそうな曲もある。いかにもガールズバンドのような曲だったり全体的にポップさはあるものの、それでもわけのわからなさは失っていない一筋縄ではいかないアルバムである。

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8.0/10.0