ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

The Dillinger Escape Plan 「Dissociation」

D

Convergeとともにハードコアシーンの雄である1997年結成のTDEPの6作目。今作を最後に解散が決定している。 おどろおどろしいメロディとギターリフに塗れている。初っ端から「Limerent Death」で人力の限界に挑むかのような騒々しさと展開の複雑さの運動会が…

8otto 「Dawn On」

8

日本の4人組、ドラムがメインボーカルを務める8ottoの6年ぶり2017年発表の5枚目のフルアルバム。 アジカンの後藤正文が全面プロデュースの今作。UK、US、Jロックの要素やインディ、オルタナ、ファンクなど様々な国の音楽やジャンルの影響を伺えるアルバムで…

THE BACK HORN 「BEST THE BACK HORN Ⅱ」

B

2017年発表のベスト盤の2作目。 前回にベスト盤からの続きとなるシングル曲のDisc 1とファン投票によって選ばれた楽曲によるDisc 2の2枚組。Disc 1には新曲の「グローリア」、Disc 2には新録の「泣いている人」と「無限の荒野」が収録されている。新曲の「グ…

METZ 「Strange Peace」

M

Sub Pop所属のカナダ出身の3人組による2017年発表の3枚目のアルバム。 今作ではエンジニアにスティーヴ・アルビニを迎えている。オープナーの「Mess of Wires」から相変わらず荒々しい音で、さらに磨きがかかって音に鋭さがあるように思える。攻撃的なドラム…

人間椅子 「異次元からの咆哮」

N

日本を代表すると言っても過言でないほどのベテランスリーピースバンド2017年発表の記念すべき20枚目のアルバム。 今作もHR/HM感が満載といった内容で、ワジーの三味線のようなギターリフも炸裂している。ドゥームやスラッジ色のリフとわらべ歌のようなメロ…

Age Factory 「River - EP」

A

奈良県を中心として活動する3人組の2017年発表のEP。 耳に突き刺さるようなフィードバックと疾走感のあるタイトなドラムのビートから始まる「Overdrive」で始まる。女性の歌声のように高く柔らかい声のファルセットのコーラスとしゃがれた男らしいボーカルが…

Primitive Man 「Caustic」

P

2012年に結成したコロラド州デンバーのスリーピースのデススラッジバンドによる2017年発表の2作目のフルアルバム。 日本語訳すると「苛性」という題名のアルバムだがそもそも苛性とはという感じである。因みに苛性とは動植物の組織などに対して強い腐食性が…

Secure 「Awake」

S

2017年発表のロシアはモスクワの叙情系バンド。 スラッジのように重く、郷愁感のある民族音楽のような幕開けが印象的なオープナーの「The Song」で幕を開ける今作。力強いブリッジミュートでの刻みと泣きのチョーキングを見せるギターやメタルのようなグロウ…

羊文学 「トンネルを抜けたら」

H

スリーピースバンドによる2017年発表のデビューEP。 メロウな歌声で優しく包み込むようなボーカルがメランコリックなメロディを歌う。オープナーの「雨」はイントロの程よく歪んだクランチのギターの残響音が耳に残る寂しげな楽曲である。「春」では四拍子か…

The Tidal Sleep 「Be Water」

T

ドイツのマンハイムを拠点として活動しているポストハードコアバンドの4作目のアルバム。 歪みとクリーントーンの緩急や残響音に轟音系ポストロックやシューゲーザーに通ずるものを感じる。更に厚みのあるギターサウンドと怒涛のトレモロパッキングとどこか…

FINLANDS 「LOVE」

F

2017年発表のミニアルバム。 メロディアスなベースラインが印象的な「カルト」は軽やかなギターが曲中に明るい印象を与えている。また「フライデー」では流行りに乗ったかのようなメロディや裏打ちドラムの楽曲となっているが、ボーカルの千切れそうな「キュ…

Counterparts 「You're Not You Anymore」

C

カナダ出身の5人組のハードコア系バンドによる5作目。 静かな幕開けから爆発的なパワーに溢れている「Bouquet」で始まる。畳み掛けるような勢いとパワーで突き進んでいく。ボーカルとブリッジミュートを刻んでいるギターと同時に哀愁漂うフレーズを弾いてい…

Friendship 「Hatred」

F

千葉出身のハードコア系バンドによる2017年発表の1stフルアルバム。 相変わらず大型トラックの如く重低音を撒き散らしながら圧倒的なパワーで爆走している。特にドラムは人力の限界に挑んでいるような高速で耳を破壊しにかかる爆裂ビートである。そのためテ…

GLIM SPANKY 「BIZARRE CARNIVAL」

G

2017年発表の3作目のアルバム。 ジャケットからしてサイケデリックな感じが強めではあるで楽曲もサイケな曲が多いアルバムとなっている。特に二曲目の表題曲の「BIZARRE CARNIVAL」はThe Beatlesの「Lucy In The Sky With A Diamond」を彷彿とさせるサイケな…