ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

8otto 「Dawn On」

日本の4人組、ドラムがメインボーカルを務める8ottoの6年ぶり2017年発表の5枚目のフルアルバム。

 

アジカン後藤正文が全面プロデュースの今作。UK、US、Jロックの要素やインディ、オルタナ、ファンクなど様々な国の音楽やジャンルの影響を伺えるアルバムである。しかしとっ散らかった感じはなく、いろいろなジャンルの要素がうまく融合していている。オープナーの「Ganges-Fox」は何層にも別れて盛り上げてくる構成で一気に聴き手を釘付けにする。また「SRKEEN」はレッチリのようなカッティング、ATDIのようなリフ、アクモンのようなUKロックのリフと盛りだくさんな内容である。サビではダンスミュージックのようなノリの良いものへと変化する。たくさんの要素が詰まっているのにしっかりまとまっている。「It's All Right」は金管の音が入った裏ノリのファンキーな曲であるがアルバム内で浮くような雰囲気ではない。「Rolling」ではまるでアジカンのようなメロディのサビが魅力的である。「Mr. David」ではピッチシフターを使ったリフとメロウなメロディが絶妙にマッチしている。楽曲の構成は邦楽、洋楽にとらわれない。幅広いバックグラウンドを見せつつまとまりのあるアルバムとなっている。

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8.9/10.0