ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Spotlights 「Seismic」

ニューヨークの夫婦による2017年発表のアルバム。

 

Mogwaiの如く分厚い音の壁を構築しているような感じである。ただうねるような低音のギターやアグレッシブなドラムからポストメタルのような雰囲気が感じられる。ただボーカルはIsisなどと違って普通の歌声である。オープニングはアルバムタイトルと同名の「Seismic」で、浮遊感のある始まりから急激にメタリックなサウンドへと変貌する。轟音の中で単一リフの如く繰り返されるボーカルがさらなる浮遊感をもたらしている。そして間断なく次の「Learn to Breathe」へと繋がる。シューゲイザーのように轟音の中でゆったりとしたメロディが流れるがドラムはパワフルで弦楽器の音も非常に重たい。またリフも地を這うようなものである。この中で歌われるメロディが楽器隊と上手く対比されるような関係で非常に浮遊感のあるものとなっている。更に間断なく次の「The Size of the Planet」そして「Ghost of a Growing Forest」へと一曲のように繋がるようすはまるでプログレのようである。「What is This? Where Are We?」ではメリハリのある展開がある良曲である。ポストメタルとシューゲイザーを融合したようなアルバムとなっており全般轟音といったアルバムである。ただ全体で約64分もあり、同じ雰囲気がずっと続くため後半になると疲れてきてしまった。

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7.2/10.0