ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Mono 「Requiem For Hell」

日本を代表する轟音系ポストロックバンドの2016年発表の9作目のアルバム。

 

プロデュース、録音、ミックスはスティーヴ・アルビニが担当しているアルバムである。アルバムは僅か5曲のみであるが46分と重量のあるアルバムとなっている。最短でも5分近くの曲でほとんどは7分前後で、最長はアルバムタイトルを冠した曲で17分48秒である。かなり腰を据えて聞かないとと身構えてしまうかもしれないがインストバンドということもありBGMとして軽く聴き流すというのもアリかもしれない。ただ勇壮な幕開けの「Death in Rebirth」から壮大な起承転結がある「Requiem for Hell」そしてラストの「The Last Scene」で悲壮感と優しさを感じながらアルバムを終える。聴き終わったときのカタルシスのようなものは腰を据えて聞かないと味わえないものである。イヤホンでもスピーカーでもボリュームを上げて爆音の中暗い部屋とかで聴けば何処か違う所へ行ける気がする一枚。

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7.8/10.0