ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Nepenthes 「Confusion」

日本のドゥームメタルバンドによる2017年発表の2枚目のアルバム。

 

元Church of MiseryのボーカルであるNegishiが中心となって率いるスーパードゥームメタルバンドである。ズッシリとした重たさのあるブルージーなリフやハードロックのようなリフなど重量級なリフが殴りかかってくる。またボーカルもやさぐれたダミ声が野蛮さと攻撃性を増している。また歌詞は日本語を中心としており、しかも古風な言い回しがトリップ感を強めている。1曲目の「Down in Your Funeral」は初っ端からフィードバックノイズで始まり、途中同じリフをずっと弾いたりするなどドゥーム、ストーナー感がバリバリ全面に出てきている。またギターソロもブルージーなソロで心地よい。一方で2曲目の「Burned and Buried」ではMotörheadのような重いのに疾走感のある前に倒れそうな勢いがある曲となっている。3曲目の「Reflections」はハードロックなリフなのだがどこか和の要素があり人間椅子のような感じがあるものの、ストーナー感は失われていない。4曲目の「Parallax」は重くうねりながら地を這うリフとボーカルが終始続く。5曲目の「Troubled Evocation」は猪突猛進していくアップテンポなハードコア・パンクな印象の疾走感のある曲である。そしてクローザーの「World Deceased」はオープナーと同様長尺のドゥーミーな遅く重い楽曲となっている。どの楽曲もライブで映えることは間違いないようなキラーチューン揃いのアルバムである。

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8.6/10.0