ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

羊文学 「オレンジチョコレートハウスまでの道のり」

女性ボーカルのスリーピースバンドによる2018年発表の2枚目のEP。

 

前作の雰囲気とは異なる雰囲気を纏った今作。前作よりも落ち着き、儚げなボーカルとメロディに磨きがかかっている独自の雰囲気を持っている。「ブレーメン」ではふわりと柔らかく包み込むようなギターとボーカルであるが、終盤ドラムのカウントから一気に加速し、ふわりと包んでいるものをギターで突破しようとするかの如く一気に荒々しく歪む。また「涙の行方」では力強いギターソロとふわっとしたコーラスのバランスが良い。ラストの曲の「マフラー」は暖かく、そして儚いメロディと歌詞の曲である。わずか4曲のEPであるが全て同じような雰囲気を出しつつもそれぞれの曲に個性があるEP。

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7.9/10.0