ユンボにまたがって

聴いた音楽の感想等々

Tera Melos 「Trash Generator」

T

カリフォルニアの3人組による5枚目のアルバム。 みんな大好きBattlesなどと同じくマスロックバンドと言われている。終始一貫した不穏なベースリフで始まりお経のような歌が入ってくる「System Preferences」で幕を開けるこのアルバム。変態的テクニカルな曲…

Prophets of Rage 「Prophets of Rage」

P

RATMの楽器陣、Public Enemy、そしてCypress Hillらによるスーパーグループによるデビューアルバム。 RATMではザック・デ・ラ・ロッチャ、Audioslaveでは亡きクリス・コーネルといった強烈なボーカルと今までやってきた彼らRATMの楽器陣が今回はヒップホップ…

At The Drive-In 「in•ter a•li•a」

A

2017年発表の17年振り4枚目のフルアルバム。 オリジナルメンバーのジム・ワードが脱退し新メンバーのキーリー・デイヴィスが加入したアルバム。初っ端から終わりまで一貫してハイスピード・ハイテンションで突っ走っていく。ボーカルは喚きまくり、まるで互…

MONOEYES 「Dim The Lights」

M

2017年発表の2枚目のフルアルバム。 「Leaving Without Us」の爽やかなアルペジオで始まる。「Free Throw」はポップパンクな軽快でメリハリのある、そしてどこか寂しいような仕上がりとなっている。このアルバムではベースのスコットマーフィーがリードボー…

The National 「Sleep Well Beast」

2017年発表の7作目のアルバム。 優しいバリトンボイスとゆったりとずっと同じビートを刻み続ける「Nobody Else Will Be There」から始まる。それから一転しアップテンポな「Day I Die」。物騒なタイトルとは裏腹にエネルギッシュなギターリフが高揚感をもた…

Nothing But Thieves 「Broken Machine」

N

イギリス出身5人組の2017年発表の2作目のアルバム。 タイトなドラムとベース、荘厳なメロディを朗々と歌い上げるオープニングの「I Was Just a Kid」で幕を開ける。「Amsterdam」ではエモーショナルに力強く歌っている。表題曲の「Broken Machine」は最初は…

Stray From The Path 「Only Death Is Real」

S

2017年発表の8作目のアルバム。 RATMがいない今、Prophets of Rageとともにロック界の最左翼に分類されること間違いないなしのこのバンド。トランプ大統領になってから激しさを増したような感じがある。特に「Goodnight Alt-Right (おやすみネトウヨ)」はイ…

Cloud Nothings 「Life Without Sound」

C

オハイオの4人組の2017年発表の4作目のアルバム。 切ないイントロの「Up to the Surface」で幕を開ける。琴線を震わせるエモい声でアルバムのスタートを決める。「Modern Act」は軽快なメロディとサウンド、そして沈痛で悲痛な、だけど背中を押してくれるよ…

Royal Blood 「How Did We Get So Dark?」

R

イギリス出身の2人組の2枚目のフルアルバム。 ベースとドラムというシンプルな編成であるがヘヴィかつエッジの効いたサウンドを出している。一曲目の「How Did We Get So Dark」から印象的なリフとノリやすいメロディで幕を開ける。ベースとドラムとシンプル…

Mogwai 「Every Country's Sun」

2017年発表の9作目のスタジオアルバム。 初っ端の「Coolverine」から相変わらずのエモくかつ荘厳で轟音のサウンドで始まる。「Brain Sweeties」でみせる雄大で地平線を眺めるようなサウンドはまさしくMogwaiといった感じがある。電子音を混ぜた「Crossing th…

Heaven In Her Arms 「白暈」

H

日本の5人組ポストハードコアバンドの2017年発表のおよそ7年ぶり3枚目の「はくうん」と読むアルバム。 Convergeの曲名からバンド名をとったと思われるこのバンド。Convergeほどのカオティックはないがトリプルギター編成の途轍もない破壊力を四方八方にぶっ…

Boris 「Dear」

B

Melvinsの楽曲からバンド名をつけた日本の轟音スリーピースバンドBorisの結成25周年を迎える凡そ3年ぶりのアルバム。 Borisはアルバム毎に作風が変わるとよく言われているが今回のアルバムは重い・遅い・うるさいのドゥーミーなアルバムとなっている。初っ端…

Mutoid Man 「War Moans」

M

2012年結成アメリカのスリーピースバンドの2017年発表のアルバム。 初っ端の「Melt Your Mind」から轟く高速バスドラと激しいベースでブッ飛ばしハイトーンボイスと刻むギターでさらに加速させていく。ドラムがConvergeということもありあからさまな変拍子気…

Circa Waves 「Different Creatures」

C

イギリス出身の4人組による2017年発表の2枚目のスタジオアルバム。 目玉の植物という不気味なジャケットではあるが曲は疾走感溢れる「Wake Up」から力強く始まる。「Goodbye」も激しくドラムとベースが曲を牽引していく疾走感のある曲である。その一方で「Ou…

Mono 「Requiem For Hell」

M

日本を代表する轟音系ポストロックバンドの2016年発表の9作目のアルバム。 プロデュース、録音、ミックスはスティーヴ・アルビニが担当しているアルバムである。アルバムは僅か5曲のみであるが46分と重量のあるアルバムとなっている。最短でも5分近くの曲で…

The Struts 「Everybody Wants」

S

UKの4人組2014年発表のデビューアルバム。 一曲目「Roll Up」からQueenを彷彿とさせるような始まり方で力強いボーカルが印象的。それから次々と続く楽曲はハードロックな曲でしかもすぐ口ずさめるようなポップなメロディやコールアンドレスポンス。例えば「C…

Nine Inch Nails 「Add Violence - EP」

N

2017年発表のNINのEP3部作の2作目。 初っ端の「Less Than」から奇妙な電子音と動きまくるベースと無機質なドラム、そして途中から加わるノイジーなギターが不穏な空気を醸し出しまくる。「This Isn't the Place」ではイントロから遅いテンポで不気味な暗い雰…

Brand New 「Science Fiction」

B

ニューヨーク出身の4人組による5枚目。 暗く物静かな感じの「Lit Me Up」から始まる。静かではあるが熱量があるオープニングではある。「Can't Get It Out」や「Out of Mana」など90年代USオルタナやグランジ、エモシーンを彷彿とさせる静と動、クリーントー…

Queens of the Stone Age 「Villains」

Q

今年のフジロックにも出演していた2017年発表のQOTSAの7枚目の作品。 QOTSAはストーナーロックバンドのKyussのギタリストだったジョシュ・オムが結成したバンドで、彼、Eagles of Death MetalとかThem Crooked Vulturesのメンバーだったりするなんかすごい人…

Snot 「Get Some」

S

1枚のみアルバムを出してボーカルのLynn Straitが交通事故で亡くなってしまったちめ活動休止を余儀無くされたNu-MetalバンドのSnot。日本ではPay money To my Painやマキシマムザホルモンといったラウド系のバンドがファンであると公言している。Snotとは鼻…

Cigarettes After Sex 「Cigarettes After Sex」

C

サマソニのHCANでも演奏をしていたCigarettes After Sexの2017年発表の初のフルアルバム。 アルバム全体を通して浮遊感のあるサウンドとそれに加えて中性的で囁くようにして歌うボーカルによってただのドリームポップとは一線を画すところがある。アルバムの…

Stray From The Path 「Subliminal Criminals」

S

2017年2月に来日した2015年発表のSFTPの7枚目のアルバム。 全体的な特徴としてはRATMのドラムを更に激しくし、メタルコアのようなブレイクダウンがあり、RATMよりハードコアパンクの要素が強いような印象をもった。またワンフレーズの簡単なコーラス(?)も要…

Nine Inch Nails 「The Downward Spiral」

N

トレントレズナー率いるNine Inchi Nailsの1994年発表の2ndアルバム。 アルバムを通して無機質なビートとどんよりとりした沼みたいな暗さ、そしてそれを彩る様々なノイズが特徴的なアルバム。ノイズの騒々しさを際立たせるのが繊細な静かなパートである。奇…

SHISHAMO 「SHISHAMO 4」

S

2017年発表の4枚目のアルバム。 一曲目から爽快なカッティングと綺麗なアルペジオが印象的なイントロから始まり、THE スリーピースバンドって感じで特にギターソロの間ギターの重ね録りがなく、ベースがブオンブオン鳴っている。今回のアルバムで印象的だっ…

野狐禅 「ガリバー」

Y

最近巷で話題の竹原ピストルが以前やっていたフォークバンドの3枚目のアルバム。 言葉遊びと強いメッセージを備えた「日々、割れた日々」や「じゅうじか」など笑えるところがありつつもダメだなぁとなってる人を励ますような曲でもある。また竹原ピストルの…

Periphery 「Periphery Ⅲ:Select Difficulty 」

P

Djentと呼ばれるプログレッシブ・メタルバンドPeripheryの2016年発表の通算5枚目のアルバム。 Djentといえば変拍子で7弦ギターがズクズクブリッジミュートでポリリズムを刻んでいるみたいな感じで聴きにくいイメージがある気がするけどこのアルバムは特にそ…

Converge 「Axe To Fall」

C

カオティックハードコアバンドConvergeの7枚目のスタジオアルバム 初っ端のDark Horseからぶっ飛ばし、4曲目まで畳み掛けるようにハイテンションで駆け抜けていく。アルバムタイトルのAxe To Fallは僅か1分40秒程で終わるなどかなり疾走感がある。そして5曲…

envy 「From Here To Eternity」

E

1998年発表、envyのアルバム。 ポストハードコア系で語りかけるボーカルから叫びだすなど印象的であった。 暗い歌詞を叫ぶように歌う後ろで激しいドラムとベースがある一方でギターがとても叙情的(?)なアルペジオだったりを弾いていて美しさとか浮遊感があ…

PELICAN FANCLUB 「Home Electronics」

P

2017年発表の1stフルアルバム。 初っ端から爽やかさ全開で進んでいく。一曲目の深呼吸など明るい曲調でガンガン進んでいく陽の部分とBlack Beautyなどの陰の部分が印象的である。特に暗い曲での叫ぶような歌い方は惹かれる。明るい曲調の中に暗さが、暗い曲…

Soundgarden 「Badmotorfinger」

S

つい先日亡くなってしまったクリスコーネル。ただただ悲しい。 1991年発表のSoundgardenの3作目。メジャーでは2作目。 Rusty Cageの呪術的(?)な雰囲気からスタートしOutshined、Slaves & Bulldozers、そしてJesus Christ Poseといった重苦しくヘヴィ、その…